どうしても忙しい昨今、いろんな時間を削り、その忙しさを緩和させようとするものです。
今日はその中でも食事の話を。
かく言う私も、以前は法人営業として様々なお客様を訪問するために、日夜慌しく移動をしていたものでした。
「今月のノルマがなぁ〜、お客さんに顔を出した方が売れる確率増えるだろうし、ご飯の時間削ってもう一件、違うところを訪問していくか…」
そんなことを思って過ごしていたものです。
そんな時の食事(というかコンビニなどで買ってお腹に詰めること)は、本当にお腹を満たす「作業」で栄養を補充する「作業」でした。
それで身体が動けばいいと思ってたんです。表現は悪いのですが「胃の中に入ってしまえば、その後は一緒」という考え方をしていたこともありました。
でも、そのような日々を過ごしていても、身体が不足してしまうものがあります。
それは、「心の栄養」。
より具体的な表現を用いるとすれば、「良い時間を過ごしたという実感」です。
ご飯を食べた時の「あぁ、おいしかった」という感覚は、心を満たしくれます。心が満たされることによって、人は幸せを感じ、幸せな雰囲気を持ち合わせることができて、そして、幸せを招くことができるようになります。
疲れた時に「あー今日は美味しいものが食べたいな」と思う時はございませんか。あれは、「食事をすることで心を満たしたいな」と望んでいるサインなのです。
上記の私の営業マンだったころの例を見てみると、「作業」としての栄養補給ばかりしていては、心は満たされなかったと思います。
だからこそ、疲れた顔をして、お客様のところを訪問していたのだと思います。そんな私を見て、お客様は「いい話をしたいなぁ」となったかと言えば、そんなことはなかったと思います。
ですので、何か幸せを感じたいと思った時や、幸せを招きたいと思う時は、「美味しいと思える食事」を取るようにしてみてください。
また、心を満たすことが目的ですので、少し日常のストレスを解放する程度ならよいのですが、「愚痴だらけの飲み会」もよくありません。
もちろん、「家族で別々で食事を取るのを習慣にする」のもよくないと思いますし、「喧嘩しながら食事をする」のも、逆に「黙って食事をする」のもよくないことです。
そうすると、食事をする環境が大事、ということに気付くと思います。
心から食事を楽しもう、と思った時に、レストランに赴き、非常に騒がしかったり、汚れていたら嫌な気持ちになりますよね。
ですから、自分が美味しいものを食べた時、美味しいと感じられる場で、食事を取ることも大切です。
逆に、飲食店を経営なさる方は、料理の質だけではなく、美味しいものを楽しんでもらえる環境作りも気にする必要があります。
いつも、満足な食事をするというのとは難しいかもしれませんが、時には食事を楽しむことも大切です。
そうじゃないと、私のように、毎日立ち食い蕎麦で食事を済まし、お客様を訪問したら突然「忙しそうだね」と言われてしまうかもしれません。
忙しい中にも、心を大切にする時間を。食事についてお話をさせて頂きました。
コメントを残す