霊って、何なんでしょうね。
いろんな宗教的な考え、派閥的な考えがありますが、敢えて私は、霊について客観的なものとして、ここでは解説したいと思います。
まず、霊の種類・分類のお話は置いておきまして、「霊」そのものが、私からどう感じられるか、というお話をさせて頂きます。
私にとって霊というのは「各概念を集めたもの」ということです。
言葉にすると分かりにくいものですね。
言い換えると「肉体を持たない意識」ということです。さらにややこしいですね。
例えば、「りんご」という果物がありますが、その「りんご」という事物には特徴があります。
「甘い」
「果物」
「赤い」
などなど。もちろん、物によってはその特徴を持たないこともあります。(酸っぱいりんごもありますよね)
仮に「りんごの霊」がいらっしゃったとしましょう。霊は生前に持っていた要素を引き継いでいることが多いですので、甘かったり、赤かったりする可能性があります。
霊というのは「その要素が、目に見える形ではなく、そこにあること」を指し示します。
つまり、りんごの霊で言うと「甘い」ことや「赤い」という特徴を持ち合わせていますが、それは「見えません」。
そこで、「霊視」や「エネルギーワーク」などをするのです。そうすると、「甘い」とか「赤い」というのを「感じたり」「見えたり」「聴こえたり」するのです。
さっぱり分かりませんね。
見えないのに何かをすると、見えるようになる、とは?
りんごでいうと、その「要素」や「概念」…ここでいう、「甘い」や「赤い」ということ…がそこに存在する、という説明を先ほど行いました。
その「要素」や「概念」を「自分で理解すること」が「霊視」「エネルギーワーク」だと考えて頂けたら幸いです。
だから、存在しない概念については、誰も分からないのです。「赤い」「甘い」という要素を「霊視」してその情報を入手したとしても、そのりんごが、
「どんな大きさで」「どれだけ育ったもので」「どんな状態にあるか」は分からないことがあるのです。
霊能者は自分の中で、知り得ない情報を補填することがあります。その補填部は、各々が連想ゲームのように、想像するのと変わらないので、霊能者によってイメージがずれることがあるのです。
例えば、女性の霊がいらっしゃったとします。
その女性の霊は、お亡くなるときに、強い特徴として「髪が長い」ことと「華奢なこと」そして、「肌が白いこと」が残ったとします。
霊能者Aがその方を霊視します。「そこに女性がいます。その方は、髪が長く、黒色。華奢な体型ですが、丸みのある全身。そして肌が白いです」という結論に至ったとします。
霊能者Bも同じように、その方を霊視します。「そこに女性がいます。その方は茶髪で長い髪で、骨ばった細身の方。そして肌が白く少し荒れています」とう結論に至ったとします。
この二人の霊視は、それぞれ別々の部分がありますが、きちんと特徴は捕らえられているのです。
しかし、自身のイメージで補足した部分が違うため、二人の霊視結果に差が出るのです。
しかし、現在、スピリチュアリズムの世界で、広く考えられているのは「スピリチュアリズムに基けば、何でもわかる」というものです。
自分が得ることができるメッセージやイメージが、「単なる想像」の場合もある、と考えられる人はごく少数です。
ここで、「自分が得られたものは、自分というフィルターを通して得たものかどうかをきちんと説明できるか」と、
そして、「より弱い特徴であっても捉えられるか」。
これこそが、他人に対して「霊能力」「エネルギーワーク」を行う人物の実力の差である、と私は考えております。
まず、霊とは概念、というお話を説明させて頂きました。
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