
所謂「ブログ記事」ではなく、頭に浮かんだ“言葉”や“想い”をそのまま記す
それが、カテゴリー:「ことば」
君は笑う。 「笑顔を見せたい」という意志と共に。 口元が不自然で、無理をしているのだろう。 それでも、君は笑おうとしている。 「暗い顔をしていると、場が冷めるから」 そんなことを言う。 それもまた、ぎごちないと思う。 「何か辛いのよね。だけど何が辛いのか分からないの」 ちょっと困ったように君は言う。 「それは………だからだよ」 僕は言う。 君は、顔を歪める。 笑顔が、いびつになっていく。 笑っているような、悲しんでいるような。 でも、それは確実に涙に近づいていく。 「どうして」 君は、足元を見ながらつぶやく。 「見ないようにしていたのに。気のせいだと思っていたのに」 「ひどい人ね」 今度は僕を見つめて君はいう。 「でもありがとう」 「ちょっと楽になった」 「探してくれてありがとう。忘れていたことを」 君は笑う。 少し恥ずかしそうに。顔をしわくちゃにしながら。
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