本当の自分を出せず、人の期待に疲れている時に。

毎日のみちしるべ

「人に評価して貰えるのは嬉しい、でもそれは“本当の自分”ではない」
毎日過ごす中で、自分が思い描いている「自分」と実際の自分がかけ離れていく…そんなことってありませんか。

認めて貰えている自分を続けるのが少しずつ大変になっていき、“本当の自分”を犠牲にしてまで、他人に認められる自分を維持するのに必死になっている…
そして、自分が自分じゃなくなっていくのを感じる。

その状態で人に愛されても「今愛されている自分は、本当の自分ではない」と感じてしまい、どんなに愛されても愛を感じることができない…
そして、“いつもの自分”を少しでも認めてくれる他人や一瞬にすべてを賭けてしまう。本当にすべてを賭けるべきか、判断が鈍っている状態で…

そして、大きな失敗をする。

人に騙されたり、とても損をするといった、大きな犠牲を被ってしまう。


こういった方はキャリアウーマンの方や、仕事に成功している方に多いようです。何故なら彼らは、「仕事で評価を受けること」に毎日を占められており、その成果を出すために自分を押し殺して生きているためです。
実際に自分の財産以上に夜のお店にお金を使って破産をしたという話や、不倫や浮気といった仕事や日常にかけ離れた場面で羽目を外してしまうという話を良く聞きますよね。

他にも、旦那さんからの評価を下げないように完璧に家事をこなそうとする奥さんや、親の期待に完全に応えようとする子供にも、同じような傾向が見られることがあります。
その場合は突然反抗したり、非日常にはまるといった形で急に生活を変えるということが起きます。

こういった失敗をしないようにし、さらに、“本当の自分”を忘れず愛されるようにするために必要なことはどんなことなのでしょう。

それは、本当に自分が望む姿の為に、今を失うことを恐れないことです。

「現状の幸せ」…例えば上司に褒められるとか、他人に生き方に憧れを持たれるなど、こういった他人からの評価を重視すれば、自分の人生に対して主体性を失います。
主体性を失ってしまうと、取り戻すために「自分が感じている本当の自分」を必死になりふり構わず求めてしまいます。それが前に書いた、破産してでもお金を使い、“本当の自分”を固持しようとしている状態なのです。

しかし、自分のために「今」を失ってもいいと思えるようになれば、他人からの評価に振り回されることは少なくなります。実は、この「今を失っていい」と思えるようになるというのは、他人に何を言われようとも自分の幸せを優先すると言い換えることができます。

人は破産したり、社会に背いてでも“本当の自分”を大切にしようとします。それぐらい、自分が「ありのままの姿であること」は、各々にとって重要なことなのです。
文章にすればとてもシンプルなことですが、しかし、毎日評価されるような日々を過ごしていると、その評価を大切にするがあまり、「ありのままの姿であること」を忘れてしまいがちです。

例えば、ブラック企業で自分を見失う人は、精神的・体力的に追い詰められることも要因にありますが、ただひたすらに「責められる」というマイナスな「評価」を受け続けることも理由になっています。

さらに、他人からの評価をが下がることを「悪いことだ」と言われれば、人は自己評価を回復するために、“いつもの自分”を捨ててしまうのです。

話は少し脱線しますが、私は今のスピリチュアル関連の仕事をする前は、営業の仕事をしておりました。

仕事が自分に合わないなと感じることが多くなってから、辞めようと考え会社に相談したのですが、都度「今、営業の戦力を失うのは困る」とか「もっとキャリアを積まないとよい将来を迎えられないぞ」などといったことを言われ、その度退職を先延ばしにしたものです。

でも、その言葉を大切にした結果、体調を崩し、帰社後のデスクでいつも紅潮したまま報告書を仕上げる日々を過ごしていました。幸い、破産するほどお金を使ったりはしませんでしたが、夜寝付けなくなっていたものです。

ある時、必死になって取ってきた仕事に対して、製造部から「どうしてそんな仕事取ってきたんだ」と言われたことがありました。
確かに、少し納期は短くなってましたが、社内の経営からは「製造の仕事が少なくなってきたから、そのまま調整を進めて欲しい」と言われていた案件でした。

この言葉をぶつけられた時に、「あれ?私は誰のために生きているのだろう」とふと我に返り、「確かに他人に羨まれる人生にはならないかもしれないけど、“自分”と“自分の幸せ”のために、仕事をやめよう」と次の週には仕事を辞めたものです。

仮に他人からの評価を落としても、自分の幸せの為には、選ぶことが必要なときがあるのだな、とその時強く感じたものです。


どんな理由であれ、“いつもの自分”を失えば、規則正しく流れている命のエネルギーが乱れ、その乱れを無くそうと身体は自己を愛するエネルギーを得ようとします。

それが、失敗の原因であり、そして、人間として平常さを取り戻そうとする、当然の行動だったりします。当然の行動だからといって、破産や倫理に反する行動を賛同することはできません。
でも、「心が満たされなかったが故に、こういうことを起こしたんだろうな」と残念に思うことはあります。

できれば、愛するエネルギーを見境なく求めてしまう前に、他人からの言葉ではなく、自分の心の言葉を聴いて欲しいなと思いました。

※本文中の体験談には、フィクション要素が含まれることがあります。
※これは特定の誰かを責めたり、断定をしたりすることを避けるためです。

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彗光(すいこう)

早稲田大学人間科学部卒。
在学中に「貧困」など、人への助力について学ぶ。
卒業後、ビジネスで困っている人を助けるために、提案営業として就職。
その後、ビジネスを超えて人の力になりたいと思い、独立。
「空のみちしるべ」を立ち上げる。

並行して「なんとなく、人の知りえないことが分かる」というぼやっとした力を、自分で学び解析し安定して扱う方法を解明。
現在は人生相談に乗りながら、霊能力や占いについての指導を行っている。

霊視経験 約20年。
参考にした著書 40冊以上(エスター・ヒックス、ハリー・エドワーズ、バーバラ・ブレナン、ベティ・シャイン、トーシャ・シルバーなど)

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