所謂「ブログ記事」ではなく、頭に浮かんだ“言葉”や“想い”をそのまま記す
それが、カテゴリー:「ことば」
「あいつさぁ、おもしろくね?」 そんな笑いに同意を求める声がする 友達のちょっとした失敗を 討ち取ったかの如く周りに伝えてく それがまるで価値がるような 俺が正しいとでもいいたいような 誇らしげな声 「ほら、認めろ」と言わんばかりの態度 誰かがその声に反応する 「はぁ。そんなに面白い?それ」 首を取った武将は慌てて周りに臣下を集める 「え?結構面白くない?マジで」 一部始終を僕は周りでただぼんやりと眺めている そんな合戦に参加したくはないなぁと 手柄を欲しがる武将にも それを戒める知将にも 僕はまるで興味がない ただそんな世界には 生きていたいと思わないだけ 無関心な人間なのかもしれない 今流行りな人間ではないかもしれない それでも僕は ただ人を討ち取って笑う人間に近づきたくないだけ 返り血を浴びながらも首を掲げる姿に 僕は恐怖しか感じない 討ち取られた顔が泣いていようとも 笑顔で声を張り上げる姿に 僕は怒りも浮かばず 違う世界に生きていたいと思うだけ ただ叶うのであればその「あと」で その血を その痛みを 拭って声をかけてあげたい 「君は合戦に生きるべき人間ではない」 そんな言葉を 願わくば勝利以外の正義が この場所に広がって欲しいなと 僕はその戰場をあとにする
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