天邪鬼な考え方で「引き寄せの法則」を見る

すいこう いん まい まいんど

私が「伝える側」ではなく、「感じる側」として日常を記す
それが、カテゴリー:「すいこう いん まいまいんど」

最近スピリチュアル界隈で流行っている「引き寄せの法則」。
それを、天邪鬼な見方で今日は見ていき…私なりに思っていることを書いていきたいと思う。

まず、簡単に「引き寄せの法則」についてを

「引き寄せの法則」というのは、「自分が思っていることが現実に影響を及ぼす」というもの。
自分が欲しいものに対し現在形で強く望むのではなく、「既に手に入れたかのように振る舞うこと」で、マインドが「手に入れた状態」になり、その状態を現実に引き寄せる…というもの。

このブログでも今まで何回も扱ってきた。
でも、今回はその「引き寄せの法則」を逆に懐疑的な立場で見ていきたいと思う。

ちまたで言われている「引き寄せの法則」の話

大体「引き寄せの法則」をまとめると上記のような内容になるのだけど、最近スピリチュアル界隈では、上記の説明に加え、以下のようなことが書かれていることが多い。

  • 「引き寄せの法則」は、嫌な気持ちについても現実に影響与える。だから、やりたくないことはやらなくていい。
  • とにかく楽しいことを行い、自分のマインドをその喜びで満たせば全てが叶う。だから、いつも楽しいことをしよう。

実は、1つ目と2つ目は言い方を変えただけで似ていることを言っているのだけど。
次に取り上げる例において、2つに分けておいたほうが分かりやすいため、こんな感じにまとめておくとする。

さて。
それでは、この2つのメッセージについて、私が思ったことを書いていきたいと思う。
もしかしたら、同様のことを思ったことがある人も居られるかもしれない。

  • 「やりたくないこと」をやらなくてよいのであれば、みんな仕事をしなくなるのではないか。そしたら、この世の中の生産というものはなくなり、経済が回らなくなるのではないか。
  • 「いつも楽しいこと」が、他人を騙すことや傷つけることである人がいたら、歴史的な犯罪者を大量に生み出すだけではないか。

この2つについて、「引き寄せの法則」を万能法則として謳っている人で説明をしている人をあまり見たことがない。

それは搾取を助長することにならないのか

1つ目の指摘について。

もしかしたら「いや、この世の中には生産を喜びに感じている人もいるだろうから、上手くこの世の中は回るはずだ」という人もいるかもしれない。
しかし、それを「良し」として自分のやりたくないことをしないで生きようとすることは、下手すれば搾取を許すことになる。

「君は楽しんで生産しているんだね。じゃあ、それで喜んでいるのなら問題ないよね」
といって、十分な対価を与えない(自分がしたくないことだろうから)とするのは流石に人道的にどうなのだろうと思うのだが。
もし、生産者の望みが「必要以上に安く生産したものを売りたくない」という願いだったら、「やりたくないことをやらない」というスタンスだけでは成り立たないのではないか。

いずれにしろ、ただ「自分がやりたいことだけを行う」という話が広がっていったら、いろんな社会の機能が止まってしまいそうだと思う。

自分の楽しいことを最優先するなら、他人のも優先しないといけない

2つ目の指摘について。

これは、もう。本当に言葉のままである。
「自分の楽しいことを、とにかく優先しよう」という話であれば、「他人の楽しいことも優先してあげよう」という話になるはずだ。
そうじゃなければ単なるわがままである。
「俺は良くてお前はだめ!」なんてことをいったら、人からの恨みを買うであろう。

実際、歴史上には、他人の不利益を顧みずに自分の楽しいことだけを追求し続けた人はいた。
しかしどうだろう?
彼らは最期までその願いを叶え続け、幸せにこの世を去ることができたであろうか。

何が言いたいかというと

実は、この記事の言いたいこととしては「ちまたで言われている『引き寄せの法則』は間違っているよ」ということではない。
実際、「引き寄せの法則」には素晴らしいところがあるし、確かに自分の考えていること…つまり、「マインドが持つ力」というのは確かに存在しているものだ。

でも、この世の中は「引き寄せの法則」だけで出来ているわけではないのだ。

「引き寄せの法則」を広げた人の中に、アメリカ合衆国のナポレオン・ヒルさんという方がいる。
彼はビジネス社会における「引き寄せの法則」の大切さを説いたが、実はそれに付随して他にも大切にすべきルールを何個も書いている。

今、日本で引き寄せの法則に関する記事や本を書いている人の大半は、エスター・ヒックスさんやパム・クラウドさん、ロンダ・バーンさんあたりの本や主張をベースに話を展開しているように見えるが…
実際、それら「日本の引き寄せの法則のベース」になっている方々の主張というのは、「ただ自分が楽しいことだけをすればいい」みたいなものではない。

というか、正直。
一次ソースに触れることなく(引き寄せの法則を書いた人たちの本を読むことなく)、日本で引き寄せの法則を展開している人もいるのだが…何を根拠にしているのだろうか…

ま、まあ。それはいいとして。

私が言いたいのは「引き寄せの法則」は正しいと思うが、「引き寄せの法則」だけでこの世が成り立っているわけではない、ということだ。

だから、「引き寄せの法則」だけを信じて、「叶わない~叶わない~」って気落ちしないでね…
というのが、この記事の一番言いたいこと。

「じゃあ、この世界を構築する他の要素ってなんなのさ」
と聞かれると、答えられるんだけど凄く長くなってしまう…

ちょっとずつ、今回の内容をまとめた本とか書いているので…いつかお披露目できればいいなと思うけど。
もし、それよりも先に何か聞きたいとかあれば、気軽にお聞きいただければ幸い。

※本文中の体験談には、フィクション要素が含まれることがあります。
※これは特定の誰かを責めたり、断定をしたりすることを避けるためです。

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彗光(すいこう)

早稲田大学人間科学部卒。
在学中に「貧困」など、人への助力について学ぶ。
卒業後、ビジネスで困っている人を助けるために、提案営業として就職。
その後、ビジネスを超えて人の力になりたいと思い、独立。
「空のみちしるべ」を立ち上げる。

並行して「なんとなく、人の知りえないことが分かる」というぼやっとした力を、自分で学び解析し安定して扱う方法を解明。
現在は人生相談に乗りながら、霊能力や占いについての指導を行っている。

霊視経験 約20年。
参考にした著書 40冊以上(エスター・ヒックス、ハリー・エドワーズ、バーバラ・ブレナン、ベティ・シャイン、トーシャ・シルバーなど)

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