仮に前世が人を殺めていたとしても、その償いを現世に求めることはない。

毎日のみちしるべ

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こんばんは、彗光でございます。
今日は「前世と現世」との関係性についてお話をしていきましょう。

「スピリチュアル」といえば「前世」…というわけではありませんが、よく話題にあがる言葉であるのは確かです。そして時々なのですが、セッション中にこういったことを聞かれることがあります。

「私の前世を見てくれませんか?最近、悪いことが多いのですが、もしや前世が殺人などを起こしていて、その影響が今出ているとかないでしょうか。」

実はこの質問の答えなのですが、「前世がどんな前世であっても、今の自分には何ら関係ない」というのが答えになるんです。
今日はなぜ、そういった答えになるのかお話をしていきますよ。

前世が殺人を起こしていようとも、前世がきちんとその代償を、前世の人生で支払っている。

まず、前世が殺人をしているケースというのはそこまで多くはないです。
ただ、ゼロではないのは事実ではありますね。

しかしながら、仮に前世が殺人を起こしていたとしても「前世が行った罪を、現世の人生で償う」ということはないんです。
更に言えば、前世のせいで運が悪いとか困難な状況に陥るということもほとんどない
と言い切ることができます。

と、いうのはですね。

「生物として生まれ、その命を全うし、死ぬ」までを1つの人生、と呼ぶこととします。単位のようなものですね。

その1つの人生が終わる時、天界でその人生を振り返ります。
どれだけの善行をしたか…悪業を働いたか…などを振り返る訳ですね。

それで、その「1つの人生」は終わりなんです。1つのセットとして。
その後「一度天界で少し訓練をしてから現世でまた人生をスタートする」のか「すぐに次の人生をスタートする」のかを決め「次の1つの人生」にシフトしていくんですね。

ですので「1つの人生」が終わった時点で、前世は前世、現世は現世という区切りができるんです。
だから、「過去生から現世に引き継がれる運勢」であったり「因縁」というもの基本的にない、というのは実際なんですよ。

ただ、その人生を振り返って感じた課題は、次の人生に持ち越されることがあります。
「今度は悪いことをしないようにしよう」とか、「今度は大切な人を守ろう」といった、課題ですね。

例えるなら、会社は3月に決算を迎えると思いますが、次の期に「前期の売上」や、「損失を持ち込むこと」はないと思います。
改めて目標を立てて、次の期を「0から」スタートしますよね。

しかし、会社でいうところの「次の売り上げ目標」というのは、前の期の実績を元に検討しますよね。
「前の期は悪かったから、それを踏まえて少し低めに設定しよう」とか「いや!次の期こそいい成績を残すぞ!」とか。

それと同じように「1つの人生」が終わり、次の人生が始まるときに、全く白紙から「新しい人生」の計画を立てるわけではないのです。
前の人生で叶えられなかったことや、上手くいかなかったことを「クリア」…
つまり「成長」するためにどんな人生を過ごそうか天上で考えるわけですね。

ですので、「前の人生で何があったか」とか、「何をしたか」ということが、具体的な要素として(幸せになるとか、不幸になるとか)影響を与えることありません。

それよりも、何か悪いことがあったり、うまくいかないことがあるときは、「普段の行い」や、「過去のこと」に原因があることが多いので、普段の自分の行動を振り返る方が解決策がみつかる…そんなものです

人生においても「正負の法則」が適用される

実は、人生というのは生きている中で「良いことと悪いこと」が一対になるようになっているんです。
これは「正負の法則」という法則に寄るもので、

「1つの人生のうちで『望むこと』と『望まないこと』というのは、同じ割合だけ発生する」

ということなんです。

ですので、繰り返しになってしまいますが、「自分の過去生が、今の自分に影響を及ぼす」ということは殆どないのです。
なぜなら、過去生の人生もまた、「良いことと悪いこと」のバランスが取れた状態で終わっているはずですからね。

ちなみに、過去生が今の自分に影響を及ぼすことが「絶対ない」とは言い切れないんです。
「前の人生でクリアできなかった課題」を、現世でクリアするために「現世で改めて挑戦をする」ということがあるためです。

上の会社の例でもう一度解説しましょう。

会社の一つの期が終わり、新しい期が始まるときに「次の期はマーケティングを頑張っていこう」と課題を立てたとします。
そうしますと、次の期ではみんな「マーケティング」についていろいろ調べたり、苦労したり、挑戦をしたりするわけですよね。

人生も同じようなものです。

1つの人生が終わり、次の人生を始める際に「次の人生ではこれを頑張ろう」と決めれば、次の人生では「頑張ろうとする物事」が沢山発生するようになります。

前の人生を「人に優しくできなかった」という無念がと共に終えたなら、次の人生は「たくさんの困っている人に出会う人生」になるかもしれません。
前の人生が「自分を大切にできず」に終末を迎えたのなら、次の人生は「自分を大切にするかどうか、選択を何度も迫られる人生」になるかもしれない…
ということです。

そして、1つの人生で同じことが多発する状態を「苦悩」と表現することもある訳です。
そんな時は「現世のあなたが置かれる状況は、前世の影響を受けている」ということもできるのですね。

前世から受け継がれる「罪」と「課題」を混同してはならない

しかしながら、「前世で返せなかった因縁」を「現世で返さないといけない」なんてケースはないということは、覚えておいて下さいね。

つまりは今の人生で起きている「課題」というのは、「罰」として前世から運命を授かったのではなく「自分が望んだもの」として前世から託されたものなんです。

ですので、その「運命」を乗り越えたときには、自分に大きな幸せへの道が示されることが多いんです。
これがもし「罰」への代償だったなら、何も自分には訪れるものがないでしょう。

基本的に、私がスピリチュアルセッションで「過去生」を探る時というのは、「人生の課題」を見つけるために行うことが多いものです。
過去生が今の人生に「何を託したかったのか」を探るため、ということですね。
「過去生が~だったから、今の人生はいいものだ」とか「悪いものだ」というものを探るためではないんです。

だから、この文章の冒頭の、
「今の人生が過去生のせいで、不幸になっていませんか?」
という質問に対しての答えは、
「そんなことはないと思います、過去生のせいで不幸になんてなっていませんよ」
というようになるわけです。

物事は「陰陽」によってできており、いいものと悪いものは表裏一体です。
その「いい部分」と「悪い部分」をどう考えればいいのか理解するために、「過去生の願い」であったり「人生の課題」を理解するのが手っ取り早いことが多くて、長い魂のスパンを見てみるわけですね。

ちょっと難しい話ではありますが、ちょっとでも過去生の話を理解いただけたでしょうか。
これからスピリチュアルな世界を知る方にとっての、足掛かりになって頂けたら幸いです。

※本文中の体験談には、フィクション要素が含まれることがあります。
※これは特定の誰かを責めたり、断定をしたりすることを避けるためです。

先生ちょっと聞いて

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彗光(すいこう)

早稲田大学人間科学部卒。
在学中に「貧困」など、人への助力について学ぶ。
卒業後、ビジネスで困っている人を助けるために、提案営業として就職。
その後、ビジネスを超えて人の力になりたいと思い、独立。
「空のみちしるべ」を立ち上げる。

並行して「なんとなく、人の知りえないことが分かる」というぼやっとした力を、自分で学び解析し安定して扱う方法を解明。
現在は人生相談に乗りながら、霊能力や占いについての指導を行っている。

霊視経験 約20年。
参考にした著書 40冊以上(エスター・ヒックス、ハリー・エドワーズ、バーバラ・ブレナン、ベティ・シャイン、トーシャ・シルバーなど)

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