ハーブティを入れるためにお湯を沸かす
ポコポコと沸騰したお湯は冷めればまた、水になるのであろう
そこには沸騰した跡は何も残らない
でもそこには確実にあったのだ
踊るように騒がしくなった、水の姿が
歓声と共に喜びを分かち合う人がいる
いずれその歓声は静寂となり、その響きは失われるのだろう
そこには喜びの跡は何も残らない
でもそこには確実にあったのだ
手と手を取り合い、笑顔で感情を分かち合う姿が
この世には目に映らないものが沢山ある
それはまるで、時が過ぎれば消えてしまうように思えるけど
でも形変えて確実に残っている
いや、ずっと存在し続けるのだ
ただ見えないだけ
ただ触れられないだけ
目に見えて残るものはない
でも、分かっているのだろう、言葉にしなくても
在り続けていること、残っていてくれるもの
記憶に、心に、思いに
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