感じた「辛さ」に嘘をついてはいけないし、誤魔化してもならない

毎日のみちしるべ

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こんばんは、彗光でございます。
「毎日が辛い。生きていて、楽しくない。」そのように感じる時ってありますよね。

でも、自分が辛い状態なのに、辛さを感じなくなっている状態も悲しいものです。
そのとき人は「辛さ」が蔓延し過ぎて、自分の感覚が“麻痺”してしまったり、自分に対して嘘をついている状態だったりします。

自分の心からの叫びに気付いていますか

さて、皆様に聞きたいことがあります。今、自分の辛さに嘘をついておりませんか。

「自分が辛い」ということを改めて自覚すること自体が辛いため、「自分は辛くない」と無意識に自分を嘘をついてしまっている…まるで、自分に催眠術をかけている方は、この時代、案外沢山おられる訳です。

私はそういった…辛さを見て見ないようにしている方に、セッションで出会うことが沢山ありました。
波動やお話から察して、私から「今、あなたは辛いのですね?」とお話しすると「辛いと言うと、全てが終わってしまう気がして、辛いと言えなかっただけなのです。」とお応えになられた方もおられました。

ご相談頂く内容についても「自分がもっと変わるにはどうすればいいのですか」と質問をされる方は仰られるのですが、実際はもう自分を変える余裕がないほど辛い状況におられたり。
本当はその方は何も悪くないのに、無理して自分を「悪い人間」に仕立てようとして、心の限界が近い方が沢山いたものです。

辛い時には、一度自分を大切にし、休憩するなり、辛い環境から一度離れれば良いのです。
自分を壊してまで、続けなければいけないものというのは、この世に殆どないのですから。
そして、自分を失ってでも守らなければいけないもの、大切にしないといけないものというもの、実際ないものです。

健康で、幸せな状態であれば、この事実に気付くことは容易です。
しかし、人が窮地に陥ると「休んでもいい」、「諦めてもいい」という選択が見えなくなってしまうものです。
そして、いつの間にか「自分が辛い」という現実を忘れてしまう…むしろ「自分を誤魔化してしまう」わけなのです。
「辛いこと」が日常であると認めてしまうと、人はその辛さを解消しようはしません。
何故なら、「辛いこと」が「普通」だからです。それが、当たり前だと感じてしまえば、人は特段何かをしようとはしないものです。

しかし、辛い状態は当たり前ですが、「辛い」のです。本人が意識をしていなくても、確実に体をむしばんでいきます。
そして、その分だけストレスはかかりますし、自分らしさや、喜びを失っていきます。
喜びを失い、知らぬ間に毎日に絶望すれば「絶望」の波動が更なる辛さを呼ぶこととなり、生活から「幸せ」を感じることはさらに減っていくものなのです。

現実に皆様の中に「大丈夫」と話をしていた人が、急に病気になったり、笑わなくなったりする瞬間を見たことがある方はおりませんか。
これは、上記のような「自分が辛い状態」を意図しようがしまいが、無視し続けた結果だと言えると思います。

ですので、自分が少しでも「辛い」という感情を持ったら、その辛さを受け止め、対処をすることが大切だと思います。
辛さを我慢しても、「未来には辛さが解消されるだろう」という展望が生まれない限り、自分は幸せになれないものです。
自分が気付いた、自分の異変に少しでも気づき、応えてあげるようにしていきましょう。

しかし。
ここまで書いてきたことを知っている方は、実は沢山います。それでも、気付いた辛さに対処をしない方はまだ多くいらっしゃります。
何故、自分の辛さに気付きながら、その対処をしないのか。
対処をした方がいいことも分かっているし、その対処方法も知っている。しかし、辛さから抜け出さない…どうしてなのでしょう。

自分が幸せになることを許してあげて下さい。

その答えの一つに「自分が自身に対して、今以上に幸せになること(辛さから抜け出すこと)を認めてあげられないから」というのがあります。例えば、

  • 「仕事をしないで家に居座るパートナーにお金を渡し続ける人」
  • 「他人の仕事を押し付けられて、一人だけ残業する人」
  • 「義理の家族に悪口言われ続け耐える人」

など、こういった我慢をし続ける人を見かけたことがありませんか。

彼らは、薄々自分が辛い状況であることを理解しており、自分の力でその状況を脱出することができることを実は知っているのです。
しかし、彼らは辛さから抜け出せない。そして口々に、こういったことを仰られます。

  • 「(家で何もしないパートナーに対して)いや、彼は働かないけどいいところもあるんだよ?」
  • 「(仕事で無理をしているときに)能力不足の私だから人の分まで働かないと」
  • 「(受けた悪口に対して)結婚しただけ幸せだからね。これぐらいは我慢しないと」

こうやって、「自分が不幸であることはしょうがない」ということを口々に言うのです。
そういった全ての方に聞いて頂きたいことがあります。
それは、「人が幸せを願い、求め続けること」は悪いことではない、ということです。

一時期、スピリチュアル分野で「今ある幸せを噛みしめ、必要以上に幸せを求め過ぎないことがよい」という考え方が広く話されました。
その影響か、上記のような「幸せを諦めている人」が増えてしまった気がします。
この「今あるものに幸せを見つけ、必要以上に幸せを求め過ぎない」というのは、「辛さを見て見ぬ振りをし、辛さから脱却することを諦めろ」と言っているのではありません。

本来の意味としては、「日常の中で自分にもたらしてくれるものに気付き、さらに感謝して、なんでもかんでも“足りない”と言わないようにしよう」ということです。
自分に害あるものがあるのなら、抜け出そうとすることは悪いことではないですし、幸せを求め生きる事も悪いことではないのです。

実際に仏教でも、仏陀は「厳しい修行を乗り越えなければ悟りを開けないと考えてきたが、実は日常の中に悟りを求めることはできるのだ」と話をしています。
「我慢すること」を美徳するのではなく、「そこにあるもの」としてただ単に捉えることの大切さも伝えておられたりします。

ですので、「誰にだって幸せになる権利はあるのだし、幸せを求め続けてもいい」わけなのです
自分の手の中にある幸せを認め、自分が周囲に与えているものと、受け取るもののバランスを意識している限り、幸せを望んでよいのだと私は思います。ですので、改めて。
生きている中で辛さを感じている方は「その辛さに気づき、そこから抜け出すこと」を自信を持って行なって下さい。大丈夫ですから。
誰でも、幸せになれる権利はあるのことを忘れずに。胸に大切に残していきましょう。

※本文中の体験談には、フィクション要素が含まれることがあります。
※これは特定の誰かを責めたり、断定をしたりすることを避けるためです。

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彗光(すいこう)

早稲田大学人間科学部卒。
在学中に「貧困」など、人への助力について学ぶ。
卒業後、ビジネスで困っている人を助けるために、提案営業として就職。
その後、ビジネスを超えて人の力になりたいと思い、独立。
「空のみちしるべ」を立ち上げる。

並行して「なんとなく、人の知りえないことが分かる」というぼやっとした力を、自分で学び解析し安定して扱う方法を解明。
現在は人生相談に乗りながら、霊能力や占いについての指導を行っている。

霊視経験 約20年。
参考にした著書 40冊以上(エスター・ヒックス、ハリー・エドワーズ、バーバラ・ブレナン、ベティ・シャイン、トーシャ・シルバーなど)

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