スピリチュアルな立場から、時事問題、ちょっとした出来事を読み解く記事…
それが、カテゴリー:「毎日のみちしるべ」
こんばんは、彗光でございます。
最近、重めの話題が多くなってきているので、そろそろ軽めの話題を書いていきたいところなのですが、
「今伝えたいメッセージ」というのがちょっと「重め」寄りなので、今日も少しどすん、とくる話いきます…
近くまた明るい感じの話も書いていくのでお許しください…
さて、今日は「怒り」や「恨み」について。
この話題、私のホームページでは非常に関心が高いキーワードのようで、
このキーワードを検索して私のホームページにたどり着く人が結構います。
それだけ、「怒り」や「恨み」に関心がある人が多いんだなと思い、私も出来る限り記事を書ていますが、
今日は特にその中で「誤解されやすいこと」を書いていきたいと思います。
実は過去にもブログで断片的に取り上げたことがある話なのですが、もっと分かりやすく伝えたほうがいいかなと思い、
今日改めて話をしていく感じです。
今日一番に伝えたいことは
「『怒り』を持ち続けることは、人生を無駄にしてしまう可能性があるが、だからと言って『怒ること自体』が悪いことではない」
ということです。
よくスピリチュアルの本やブログに、
「自分を傷つけた人を許しなさい。相手の立場になってものを考えなさい」
といったニュアンスのメッセージが書いてあることがあります。
これなのですが、まるで「怒り』が悪のように扱われているのですよね。
実際、怒ることは悪なのでしょうか?
ここで、「自分を傷つけた人を許しなさい。相手の立場になってものを考えなさい」というメッセージを詳しく見ていきましょう。
皆さんはこのメッセージを読んだときに、きちんと意味を把握することができますでしょうか?
「この文の真意をくみ取れますか?」という難しい話ではなく、この文章は情報不足だと思いませんか?
実際、こういった「スピリチュアル名言」というのは内容が難しく、表していることを理解するのは難しいものです。
今回の「自分を傷つけた~」という文章が、どういった背景で発信されているか、一度確認をしたいと思います。
まず、何故「他人を許す必要があるのか」ということから確認をしていきたいと思います。
結論から話せば、他人を許せない状態…つまり、他人を憎んでいる状態というのは、
「引き寄せの法則」により、同じような憎しみを自分のものに引き寄せてしまうものです。
そういった「自分の周りにマイナスの要素」を増やさないために、「他人を許すこと」を勧めているのです。
さらに「終わってしまったことをいくら気にしていても、自分の心が晴れることがない」ため、
他人を許すことを推奨されているというのもあります。
また、他人の「失敗」に対する怒りの場合、
相手を許すことで「人間は、どんなものにおいても、失敗をする可能性がある」という「この世の真理」を知ってほしい、
という思いを理解してほしいというのもあるかもしれませんね。
これが、大体の「相手を許すこと」を推奨する理由だったりします。
逆を言えば、これ以上でもこれ以下でもないもので「自分が怒りを抱くことで、悲しみを増やすな」、
というのがスピリチュアルメッセージの一番の意味だったりするのです。
ですから、「他人に対して「怒り」を持つな」とまでは断言されていないわけなのです。
実際、自分が嫌だなと思うことが何かを理解することは大切ですし、
「『悪』に遭遇した時に、『負の感情を持つな』」ということは、「悪」を肯定しろと言っているようにも聞こえるものです。
日本で著名な霊的な教えを伝達する方で「美輪明宏さん」という方がいらっしゃいますが、
この方は「何が悪いか」をはっきりと伝えておりますし、ときに厳しい言葉を使って人を評価します。
海外で著名なヒーラーに「ベティ・シャイン」さんという方がいますが、
この方は自分のことを「口が悪い」といっています。
つまり、「どんなことにでも、不満の心を持つな」ということを、スピリチュアルで教えているわけではない、
ということが、実際の教えだったりするのです。
仏教でも、理想の姿として「怒り」を持たないことが書かれていますが、
それは飽くまで「理想」であり、「人生をかけて目指すもの」として扱っている部分があります。
ただし、どの方の見解でも「怒りの状態を維持することは、好ましくない」としているので、
「怒り」状態を悪とするのではなく、「怒りを維持すること」が悪だと覚えていて欲しいと個人的には思っています。
日常生活の中で、喜怒哀楽の中の「怒」をなくそうとするのではなく、
「怒」に囚われず、バランスを保っていくこと…そのように解釈をしていただけたら、これ以上嬉しいことはございません。
コメント