「いいね」なしに流される「悲しみの嘆き」

毎日のみちしるべ

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こんにちは、彗光でございます。
今日は「時代」の移り変わりと「価値」の変遷について書いていきたいと思います。

さて、時代というものは当然ながら「時間の経過」と併せて変わっていくものですよね。
その時間の中で「技術」であったり、「制度」であったり、「環境」という様々なものが変化していきます。
ある人は「楽になった」「便利になった」と評価し、ある人は「大切なものを見失った」「複雑になった」と評価します。

なんであれ、物事には「陰陽」があり、いいところと悪いところがあるので、一概には「時代の変化」を評価はできないものです。
そういった前提で上で私の考えをお話します。

探せばすべてが出てくる時代

私が思うに今の「時代」は「見えないものを感じなくなった時代」だと思います。

誰しもスマートフォンを持っているこの時代、分からなければ「調べる」「連絡する」「確認する」というのが常です。
別にこういった習慣は悪いものではないのですが、その代わり「見えないものを想像する」という力が損なわれてきました。

  • 分からないことについて、「どういうものだろう」という「予測する」前に「調べる」
  • 予定について、「相手は何しているかな」と「考える」前に「連絡する」
  • 相手から連絡がこないことについて、「原因は何だろう」と「想像する」前に「確認する」

こういった習慣の変化により、今の時代は「即時性」を発展しましたが、「創造力」を失わせる結果になりました。
「考えたらすぐに行動する」ことは出来るようになりましたが、「分からないことについて吟味をしなくなった」、
ということです。

この「即時性」は物事の進展を加速する結果を生み出します。
とにかく何でも早い訳です。仕事の現場においては「作成」、「承認」、「実行」のサイクルが加速します。
何処にいても作業を進めることができ、確認・承認をすることができるため、無駄な時間が減るという訳です。

その代わり「創造力」というものは失われるようになりました。
例えば、仕事の現場において「計画」の分からない部分は「検索」による知識を補填することが増えています。
その結果、「物事の因果関係」を考えるステップを飛ばすこととなり、「既存」の知識を無理やり適合することになりがちです。

まとめるならば、今の時代は「既存」の知識を容易に引き出せる環境にありますが、その環境が「創造」の力を落としてる、
ということができると思います。

「書いてないことは分からない、そうじゃない?」

さて、そういった「環境」が私たちの生活にどのような影響を与えているのでしょう。

時代のスピードに追い付くために、調べたものをそのまま使う人が増えたため、物事の「行間」を読める人が減りました。
「目に見えている情報」だけを使い、物事を判断するようになったと言い換えることもできます。

例えば、今多くの人が使用している「LINE」。
直ぐに目的の人と楽しいコミュニケーションをすることができますが、相手が自分の発言を読んだかどうか確認する、
「既読」表示のせいで、余計に人は「想像する力」を失っていると私は思います。

「既読」表示がなければ、「相手が忙しいか」「相手が返事を返したくない心境なのか」「スマートフォンが壊れたのか」、
といった様々なケースを自分の中で想像することができると思いますが、「既読」表示があればそれは損なわれます。
「『既読』がついているのに、どうして返信しないの?」といった会話が出てくるのです。
「文章を読んだら、『返信するのが義務』」かのような価値観が広がっており、
これは相手が「いつでも返信を送れるだろう」という相手の状況を全く考慮しない考えから来ています。

つまり「相手は今どんな状態なのだろう」と考える機会が減り、その分「自分の心境を優先することが増えた」のだということです。

「Instagram」の「いいね」もそうですし、「Twitter」の「お気に入り」も、Youtubeの「Goodボタン」もそうです。
とにかく、誰かのリアクションが「目に見えるかたち」で見れるようになり、その「表示」が絶対のものになっている気がします。

SNSへの好意を示す「リアクション」が多くついたからといって、
そのコンテンツが「絶対的に正しい・良い」訳ではないことを人は忘れがちです。

例えば、誰かを「卑下をするコンテンツ」・「馬鹿にするコンテンツ」がWEB上で評価され、「いいね」のカウントを増やしても、
そのものが「誰かを傷つけていること」には変わりないはずです。
しかし、今は「いいねがついていればよいもの」「拡散してもいい」と考えられているのが現状だと思います。

自分が得た「情報」「出来事」という「ソース」に対して、その「ソース」を自分で噛み砕いて処理できなくなっているのです。
自分で考える前に、「WEB上での評価が高いからいいものだ」と最初に決めつけてしまう、ということですね。

確かにそういったっ考え方は「大衆の考え方」を得たり、平衡感覚を得て生きるのには非常に効率的かもしれません。
でも、それだと「人への思いやり」を失くします。

書かれない想いは見つけられず、どこかに消えてしまう時代

皆さんは、いつでも「自分の感情」を言葉にすることができますか。
自分の気持ちに正直に、そして率直に行動することができるでしょうか。

例えば、何か「大きな仕事」や「恋愛の山場」において、少し我慢をしたり努力をしなければならない時があると思います。
そんな時「辛い」と言葉にできないことがあると思います。

「まだ大丈夫」
「うん、無理しないようにするよ」

こういった言葉に、あなたの本当の気持ちを隠していることはありませんか。
そして、他の人のこういった言葉を、流してしまったりしませんか。

「他人への思いやり」を失うと、こういった「あなたが大切にしている人」の「想いを隠している言葉」を見失います。
何故なら「表現されている言葉の意味」しか受け取らない習慣の中で生きているからです。

誰かが「辛い。生きていることがしんどい」ということに対して、その重みを感じられなくなる、ということです。
「いいね」がついていなかったら、余計にです。

だからこそ、今の時代「意識して」他人の言葉や行動を考える必要があるのです。
そうしなければ、好きな人の悲しみも、お得意先からの失注のシグナルも、夫婦間のすれ違いも分からなくなります。

こういった時代に生きているからこそ、人を見るようにしましょう。端末だけですべてを知りうることはできないのです。

※本文中の体験談には、フィクション要素が含まれることがあります。
※これは特定の誰かを責めたり、断定をしたりすることを避けるためです。

先生ちょっと聞いて

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彗光(すいこう)

早稲田大学人間科学部卒。
在学中に「貧困」など、人への助力について学ぶ。
卒業後、ビジネスで困っている人を助けるために、提案営業として就職。
その後、ビジネスを超えて人の力になりたいと思い、独立。
「空のみちしるべ」を立ち上げる。

並行して「なんとなく、人の知りえないことが分かる」というぼやっとした力を、自分で学び解析し安定して扱う方法を解明。
現在は人生相談に乗りながら、霊能力や占いについての指導を行っている。

霊視経験 約20年。
参考にした著書 40冊以上(エスター・ヒックス、ハリー・エドワーズ、バーバラ・ブレナン、ベティ・シャイン、トーシャ・シルバーなど)

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コメント  

  1. […] 「いいね」なしに流される「悲しみの嘆き」美輪明宏さんと化け物 […]

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