
毎日生きている中で、嫌な人というのはどうしても遭遇してしまいますよね。
でも、その人を恨んだり憎んだりしてもいいことはありません。恨みの念や憎しみの念が自分を包んでしまい、負の感情が自分の周りに集まってくるようになってしまうためです。ですので、怒りや憎しみがこみ上げてきたときには感情的にならずに一回自分を冷静にすることが大事です。
と、いうのが良くスピリチュアルな文章や、教えとして書かれているものですね。今日はそこからさらに現実的な話をしましょう。
多分冒頭で書いたようなメッセージを読んだ中に、以下のようなことを思われる方がいらっしゃるかもしれません。
「でも、そうしたら酷いあいつは誰にも怒りを向けられることなく、のうのうと生きていくことになる。なんで?悪いことをやって幸せになっていくっておかしくない?」と。
確かに仰る通りです。
悪いことをして幸せになる人がいたら、面白くないのが普通だと思います。そしたら、道理も倫理もないわけでして。そしたら、真面目に生きることが馬鹿馬鹿しくなります。でも、それでも人を恨むことは止めて頂きたいと私は思います。何故なら、人を恨むことも「良くないこと」なのですから。
それでは、結局悪いことを続けている人間を野放しにしておくのがいいのでしょうか?そして、やりたい放題行って生きていくのを、ただ私たちは見ていくのがよいのでしょうか。
いえ…違います。今日は私がその点についてはっきり書きます。多少汚い言葉も使いますが、その方が伝わり易いので御了承頂けたらなと思います。
小さな規模での話をしましょう。
まず、私が今まで鑑定や悩み相談を行ってきたこの十年の中で、所謂「悪いことばかり」行ってきた方で幸せになった人は、誰一人として見たことが有りません。何か悪いことを行った後に、同じようにその人に悪いことが降りかかった、ということを何度も見てきました。これは偶発的なものも、必然的なものも含めてです。
・人に文句を言い続け、自分が世界の中心だと言わんばかりの人は、友達を失い孤独となった。
・嘘をついてばれない様に悪いお金の稼ぎ方をしていた人は、最終的に親族にばれて生き場所を失った
・過去を隠して整形し、あたかも成功者として振る舞っていた人は、実績がついてこず最終的に身を滅ぼすこととなった
正直なところ、あまり嫌な人のことは覚えていないので、ぱっと出るケースのみを書いてみました。が、今まで「悪いことを行った人間が、最終的に幸せになった」という話を聞いたことが有りません。だから、迷惑を受けた人が手を汚さなくても、きちんと誰にだって報いというか、ツケがまわってくるものだと私は、はっきりと伝えられます。
皆様も身の回りのことを考えてみて下さい。
身勝手に振る舞った人で、今も幸せに生きている人はいるでしょうか。きっとそんなにいないと思います。正負の法則があるから、「ずっと楽に、幸せに。自分の思うとおりに、自分だけに」という人生は無理なのです。
はっきり言いましょう。
スピリチュアルの力を使おうが、自分が行った罪は消せるわけではありません。誰かを意図して不幸せにした人や、自分だけ幸せになろうとする人は、必ず報いを受けるのです。よく「運気向上」「過去の罪を消す」といった謳い文句のセッションやグッズがありますが、そういったもの効果を受けれるのは自分の過去行ってきたことと向き合って解決してきた人だけです。所謂「チート(cheat:ずるをすること)」というのは、この世ではできないのです。
だから、悪いことを行った人は悪い人だし、それが限度を超えれば人間ですらなくなるのです。人間ですらないのですから、人間として付き合うことは無理です。そういった方に、「道理」とか「倫理」を前提にお話しするのは難しいのです。だからその時には「関わらない」のが一番だったりします。
「いや誰か叱ってあげないと、その人は分からないんだから」と仰る方もいるかもしれません。でも、言葉が通じて考え直すことができる人は「人間」です。しかし、今取り上げているのは「人間ですらない何か」です。そういった存在にかける労力は徒労に終わるだけでしょう。そして、怒りや恨みの波動に囲まれて、自分がさらに損をするだけなのです。
だから、「人間だと思えない(ようなことを行ったり、考え方をしている)存在」は、言葉のとおり「人間ではない」のでもう関わるのを止めましょう。
スピリチュアルな人間の中には、
「すべての人間は平等で、人を恨んだり、憎んだりすることはよくない。きっと、悪いことを行っている人間も何処かで辛い思いをしたり、悲しい思いをしたが故、悪いことをしてしまっているのだから」
ということを仰られる方もいると思います。私も、他人を恨んだり、憎んだりすることは良くないと思いますが、だからといって被った悪を許せ、とはいいません。もちろん、いつかは許せればいいと思いますがそれを第三者が推し進めていいものではないと思ってます。
ただ、人を恨む・憎む感情が悪いことを引き起こすのは事実です。
「恨む・憎むと自分が損をする。でも、許すことはできないし、その必要性はない…そしたら、どうすれば?」その答えが「関わらないこと」です。もちろん、ここまで書いても納得できない方もいるかもしれませんが…でも、頭の片隅に少しでも残していてくれたらと思います。
「人を恨んでも、憎んでも。自分に恨みや憎しみが集まるだけ。だが、それを直ぐに許せ、とは言わない。相手が人ならざる者のとき、その怒りは当然のものなのだから。だからこそ、意図して関わらないのが良いことだ」
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